仕組み
セッションキー
取引のたびにウォレットのポップアップが出ない理由と、あなたが何を許可しているのかを説明します。
ワンクリックで済む理由
取引を有効にすると、ウォレットは一つのメッセージに署名します。そこには、ブラウザ内で作られた鍵ペアとその有効期限が書かれています。最初はRegisterSessionKeyV2(あなたを紹介した人も指定でき、その関係は後から変えられません)、以降の鍵ではRegisterSessionKeyです。リレイヤーがこれを送信し、SessionKeyManagerコントラクトがあなたのアカウントに鍵を記録します。以後はセッションキーが新規建てと決済に署名し、リレイヤーが送信し、コントラクトはそれをあなたの操作として受け付けます。
鍵はブラウザの別ワーカーの中で生成・使用され、ブラウザが取り出し不可として保持する鍵で暗号化して保存されます。そのため、鍵そのものがページのストレージに置かれることはありません。ワーカーが署名するのは、このデプロイメント上のあなたのアカウントの取引メッセージだけです。
セッションキーにできること
- 利用可能残高またはキューの残高を使って、あなたのアカウントでポジションを建てる(
OpenPosition)。 - あなたのアカウントのポジションを決済する(
Close)。 - リレイヤーのキューにまだある注文をキャンセルする(
CancelIntent)。
セッションキーにできないこと
- 出金。出金にはすべて、あなた自身のウォレットの署名が必要です。
- ステーク、アンステーク、報酬の受け取り。これらもウォレットの署名です。
- 鍵の登録や取り消し。
セッションキーが漏れた場合の最悪のケースは、誰かがあなたのアカウントでポジションを建てたり決済したりして、取引で残高を失わせる可能性があることです。ただし、取引所の外に資金を持ち出すことはできません。悪意のあるブラウザ拡張機能のように、ページ内で動くコードは、動いている間ロック解除された鍵を使える可能性があるので、不要になった鍵は取り消してください。
ビルダー手数料
あなたが署名する登録には、ビルダーのアドレスと、あなたが同意するビルダー手数料の上限も含まれます。アプリではこれを空欄とゼロにしています。ほかのフロントエンドから登録した鍵は、そのフロントエンドを指定している場合があります。所有者がそれをビルダーとして承認している間、その鍵で決済したポジションは、そのビルダーの料率とあなたが署名した上限のうち低い方を支払います。上限はPnLの0.5%で、勝ちなら利益から、負けならLPの利益から支払われます。ビルダーコードをご覧ください。
有効期限
鍵は30日の期間で登録されます。鍵が署名する注文にはそれぞれ1時間後の期限があり、鍵の有効期間内に収まっている必要があります。一つのアカウントが持てる有効な鍵と保留中の鍵は、合わせて最大8個です。
取り消し
アプリの「取引セッション」ダイアログには、アカウントのすべての鍵が表示され、このデバイスの鍵に印が付きます。ここから一つの鍵、またはすべての鍵を取り消せます。もう手元にないデバイスの鍵も対象です。取り消しの方法は二つあります。
- ウォレットからSessionKeyManagerへのトランザクション。ガス代として少額のHYPEが必要です。
- リレイヤーが無料で送信する署名済みメッセージ。一度に最大32個、またはすべての鍵を取り消せます。ガス不要のこの方法は、ウォレットにHYPEがなくても紛失したデバイスを切り離せるよう、意図的に追加したものです。
鍵を取り消すと、その鍵が署名したキュー内の注文はすべてキャンセルされ、その鍵が署名した注文が後からチェーンに届いても拒否されます。取引所がウォレットに署名を求めるメッセージは、すべて公式署名に一覧があります。